レンズに撮らされて

撮らされたなぁと思う、そんな写真。
構図がどうのとか、枝が邪魔とかそう言う話じゃなくて。
レンズを向けてシャッターを切った瞬間の、その瞬間を撮ろうとした感覚の話。
最近、そんな写真が多いなぁと。
自分の写真を見返しても、人の写真を見ていても。
動機が被写体にあるか、機材にあるかの違いもありますが。
私個人の話で言えば、お借りしたレンズを使っていると、特に、そんな写真が多いような気がしています。

カメラとレンズの話で言えば、私が一眼レフを初めて手にしたのは大学生の頃で。
成り行きで写真部に入って1年が経った頃、型落ちしたKissを買ってもらった日のことは今でも覚えています。
あの頃の目標は、実に学生らしいもので「いかにお金をかけずに写真を撮るか」ただそれだけで。
その頃はトイカメラ愛好者だったのもあり、フィルム代も馬鹿にならなかったので、デジタルにお金をかけたくなかったと言うのもありますが。
ただそう思っていた一番の理由は、先輩の存在だったのだと思います。
特に凄い機材を使っている訳では無かったのに、優しくてあたたかい、とても綺麗な写真を撮る先輩に憧れたのだと思います。
あれは、完全に感性の為せる技で、心を動かす写真と言う意味では、正直、未だに彼女よりも凄いと思う写真を撮る方にお会いしたことがありません。
そんな出会いもあり、良い機材よりも感性だと、個人的には思ってきたのですが。
ただ、フィルム好きとしてはやはり、テッサーに惹かれない訳は無く、ausJenaに手を出したのがちょうど4年程前の事で。
この頃から完全に、レンズに撮らされた写真が増えたなぁと。
デジタルで如何にそこに近づけるかなんて事をやったりもしていましたが、そこに寄せてどうするのかと言う自問自答を繰り返し、まぁ、満足すれば良いかと言うのが最近の見解ではありますが。
しかしやはり、レンズの特徴ありきの写真やら、そのレンズ、機材だからの写真やらは、個人的には好きでは無いので、レンズに踊らされないようになりたいなぁと言うのが本音でもあり。
とは言え、5年ほど前から度々お借りしているNoktonが本当にじゃじゃ馬で素敵すぎて、表題の写真もそれで撮ったものですが、「撮らされたな」と思う瞬間に出会っては魅せられ、踊らされてばかりいます。

ただそれは、自分の腕では無いのだと言うことだけは、心に留めておきたいなと、ぼんやり思う今日この頃です。

and Berry

好きなものを、好きなように 写真 / シルバニア / 夢の国

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